「ネットビジネス」の概要はわかったけど、具体的にはどんなものがあるの?
個人で取り組める代表的なものを紹介してみよう。
スパイスです。
先のページで、「インターネットビジネス」とはインターネットを活用したビジネスモデルの総称だとお話ししました。その種類は多岐にわたります。
個人が始められるものとしては、大雑把に分けてみると以下のようなものがあります。
- ネットオークション
- ネット転売(せどり)
- 投資
- WEBデザイン・コピーライティング
- クラウドソーシング
- コンテンツ制作・販売
- アフィリエイト
などなど… 日々新しいビジネスが登場していますので、主だったものだけをピックアップしてみました。
それでは、それぞれのビジネスについて簡単にみていきましょう。
ネットオークション
まずは、誰もが最初に取り組みやすいネットビジネスとして、ネットを利用したオークションがあります。不要になった物、使わなかった物などをネット上のオークションサイトに出品し、落札した人からその商品の落札代金を得ます。
開始当初は出品者と落札者が直接やりとりをしていたため、詐欺まがいの取引もあった記憶がありますが、現在ではオークションサイトが金銭のやりとりを仲介するシステムをしっかり構築しているため、そのようなトラブルは少なくなり、誰でも安心して利用できるようになったと思います。
代表的なオークションサイトに、「Yahooオークション」「メルカリ」「楽天オークション」など。
特に大手のオークションサイトは閲覧者も多く、多種多様な人が購入するため、レアなものを出品した場合は、予想以上の収益になる可能性もあります。
オークションサイトの登録料と落札時の手数料、発送のためにかかる梱包料や送料はかかりますが、個人が手軽に、簡単に商品を出品できる点は大きな魅力ですよね。
思わぬ高値がついて、ちょっとした資金稼ぎになることもあり、はじめてネットを使ったビジネスに関わるにはもっとも手っ取り早いものでしょう。
自分の不要品処分にとどまらず、次にご紹介する「ネット転売」に発展させて、本格的なビジネスに展開されている方もたくさんいます。
ネット転売(せどり)
ネット転売ビジネスとは新品や中古品を仕入れ、ネットで販売するビジネスです。
「安く商品を仕入れて高く販売する」
シンプルな商売のかたちをインターネットを介して行うビジネスであり、初心者にもわかりやすく、参入しやすいビジネスモデルです。
実店舗で仕入れたものをネットで販売するのみならず、ネットで仕入れたものをそのままネットで販売し、梱包や発送作業は専門の業者と契約することで外注化するなどで、全ての作業をネット上で完結させることさえも可能となりました。
このビジネスの魅力は、レアな商品を見つけだし安く仕入れることが出来れば、購入価格を大幅に超える値段で販売できることです。
また、常に高値取引が見込める有名ブランド品などは、きちんと目利きができる人にとっては、仕入れ値の何倍もの利益が見込めたりするので、非常にうま味のあるビジネスといえるのでしょう。
ただし商品を見る力がないと売れ残って在庫を抱えたり、需要を見誤れば購入価格を下回る価格で販売せざるを得なくなる危険性もあります。
そこで、「目利き」の人が確実(?)に高値で取引される商品の情報を教えてくれるという情報商材やツールも出回ってきているようです。
いずれにしてもこの方法で、長く、安定して稼ごうとするのであれば、自分自身で、利益率の高い商品の情報収集能力をつける必要があると思います。
投資
株式投資やFXなどもネットを利用して、個人で取引、運用することができます。
「FX」とは、Foreign Exchangeの略称で、正式には外国為替証拠金取引と呼ばれています。
日本の通貨をドルやユーロなどの外国通貨(為替)に交換・売買し、常に変動する外貨の価値(レート)の動きを利用して、その差額で利益を得る方法です。
FXは、小額から手軽に簡単に始められるということで、個人の投資ビジネスとして人気があります。
レバレッジをかけることにより「手元の資金以上のお金」で投資をすることが可能となり、うまくいけば利益も大きいですが、運用に失敗した際は投資額以上の損失をかかえることになってしまいます。
より身近な為替金融商品としてバイナリーオプションなどもあり、近年は「レートの動きをAIで察知する」というようなツールも数多く出回っているようです。
しかし、個人の開発レベルで生きた市場の動きを予測するのは難しいと思いますし、そもそも自分で考えずツールに頼って投資をするというのはギャンブルに近く、永続的に続けられるビジネスとは少し違うもののように思います。
「簡単に儲けられる」系の安易なツールにはすぐに飛びつかないで、もし購入するなら、大袈裟なセールストークに惑わされず、じっくりと本質を見極めてからにされることをおすすめします。
投資関連はいずれも少なからず資金を必要としますし、失敗した際はリスクも大きいです。
専門的な知識を持ち、常に市場の動向を洞察できる目も必要なので、初心者が個人で利益を出すにはかなりハードルが高いと思われます。
投資を始められるなら、少なからずリスクがあることに留意して、くれぐれも甘い言葉に惑わされないで、注意して行ってください。
WEBデザイン・コピーライティング
WEBデザインは、WEBブラウザで見られるページのデザイン・レイアウトをする仕事です。
デザインの基本的な知識や技術の習熟はもちろんですが、雑誌や新聞など判型の決まった一般の紙媒体とは違い、同じデザインがパソコン、スマートフォン、タブレットなど様々な電子媒体で見られることになるので、それぞれの端末ごとの見え方に配慮したレイアウト、表示方法を学ぶ必要もあります。
より高度なページを作成するには「HTML」「CSS」「Javascript」などのプログラミング言語の習得も必要になってきます。
私は出版関係の仕事に携わってきた経験があるのですが、WEBのデザインは紙の媒体とかなり感覚が違う部分も多く、デザイン以外に覚えることも多いので、実際の仕事のレベルに達するまではかなりの勉強と実践が必要かなと思います。
最近はWEBページを作成するソフトも増え、コードやプログラムの知識がなくても誰でもページが作れてしまうので、黎明期の頃に比べてかなり仕事の単価も低くなってきました。
コピーライティングも同様で、仕事量に比べての報酬はおおむねあまり高いとは言えないと思います。
とは言うものの、WEBはますますこれからも成長する分野だし、企業が良い人材を求めているのも確か。企業が求める良い仕事には高い報酬が見込めます。
昔のデザイナーのように開業するのに用具を揃える必要もなく、パソコン1台あれば仕事が出来る時代。デザインやコピーを書くのが好きな方はチャレンジしてみてください。
それに、WEBページを制作する知識は自身のサイト作成をする際に大きく役立つものなので、本格的にネットビジネスに取り組もうとしているなら、勉強しておいて損はありません。
クラウドソーシング
先のWEBデザインやコピーライティングの技術は身につけたけど、さて実際どこでどのように仕事を見つけるかが問題。
いきなり開業してもなかなかクライアントを見つけることは難しいです。
そこで、有効なのがクラウドソーシング。
企業がネットを通じて不特定多数の人に業務を依頼、発注するというビジネス形態です。
メジャーなものに「ランサーズ」「クラウドワークス」といったサイトがあります。
「ネット上で受注できる仕事」がいろんな企業や会社、個人商店などからサイトに投稿依頼されていて、それらの依頼に対応できそうな人がネットから申し込み、条件が合えば仕事を受注できます。
大抵は実際に依頼主に会ってミーティングするといった事はなく、仕事の依頼から打ち合わせまで全部ネット上で完結し、仕事が完了したら報酬を受け取れるシステムです。
ネット上で全部完結して余計な手間や交通費もかからず、人にも会わずに好きな時間に働ける点は大きなメリットといえます。
営業する必要もなく色んな仕事を選べるのも利点ですが、報酬の相場はその分かなり低めと考えた方が良さそうです。
継続してまとまった金額を稼ごうと思ったら、たくさんの仕事をこなしていく必要があります。
コンテンツ制作・販売
ネットの普及によって、制作したデジタルコンテンツを自分で直接販売できるようにもなりました。
手軽なところでは、撮った写真を「PIXTA」などの画像素材販売業者と契約して販売したり、「LINEクリエイターズマーケット」でのスタンプ販売などがあります。
イラストや写真の他にも、ユーチューブに動画を投稿して広告収益を目指す(ユーチューバー)、スマートフォンなどのアプリ制作、各種ノウハウをパッケージにした情報商材や、電子書籍などがあり、ご自分でコンテンツを制作できるならば、大きな収益に結びつけられるかもしれません。
さらには業者を介さず、自身のブログやメルマガから直接販売出来るシステムを作れるまでに発展できれば、莫大なビジネスへとつながる可能性を秘めています。
アフィリエイト
最後にご紹介するのがアフィリエイト。
アフィリエイトとは「紹介や仲介」によりその広告料を得るビジネスです。自分のインターネット上の媒体(ブログやSNS,メールマガジン等)で商品を「紹介」して、その商品が売れたら販売元から「紹介料」として報酬がもらえます。
個人で広告代理業をやっているようなイメージでしょうか。成果型広告とも呼ばれていて、ブログやメルマガで任意の商品の広告をし、購読者がその広告を通じて商品を購入した場合にCM料が入ります。
具体的には、まずASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)と呼ばれる広告の仲介業者を通じて紹介したい商品の販売会社と契約します。その後自身のブログなどにその商品の広告を載せます。ブログをみた読者が、その広告を経由して商品を閲覧し購入した場合、報酬が支払われるしくみです。
まずは広告を掲載する自分自身の媒体づくりが必要になるので、コツコツと忍耐強い作業が求められますが、パソコンとインターネットの接続環境があれば、初期投資も必要なく、リスクもありません。
収益を生むまで時間がかかり、先が見えにくいというデメリットはありますが、自身のブログ、サイトの成長と共に大きな利益を生む可能性を秘めたビジネスモデルです。
アフィリエイトビジネスから発展させて、ゆくゆくは自分自身のコンテンツを制作し自分の媒体を通じて販売するという形がネットビジネスの王道のひとつといえます。
僕も早速挑戦していきたいな。なにが自分に合ってるかな?
上記の中から、はじめて取り組む方にオススメなものを選んでみよう。
上記の中で比較的に専門的知識が不要でだれでも取り組みやすく、またリスクが少ないビジネスは
- ネットオークション
- ネット転売(せどり)
- アフィリエイト
があげられます。
なかでもどこでも作業ができて、大きく稼げる可能性があるオススメのネットビジネスはアフィリエイトです。
アフィリエイトは取引する物品が存在しないため、仕入れや配送にかかる資金や手間が必要ありません。収益をあげるまでに時間がかかるのがデメリットですが、
自動収入の仕組みができさえすれば、労力に比べて大きな収益が見込めます。
一方でネットオークションとせどりは取っつきやすく、即収入になる利点があります。
オークションやせどりで資金を稼ぎつつ同時にブログを構築して、将来的には収入の自動化を目指すのも良いかもしれません。
いずれにしても他のビジネスと同様、すぐに簡単に、ほったらかしで稼げるネットビジネスなどというものは存在しないと思います。ご自分の好み、経験などを考慮して、自分に合ったネットビジネスを選びコツコツと継続して続けることが成功のカギだと思います。
それでは次のページからはおすすめのビジネスモデルであるアフィリエイトについて、くわしくご紹介していきたいと思います。
さまざまなネットビジネスを経験し、いま一番おすすめできる方法はこれ